2014年5月 9日
[65]専管理事・書成会副会長・青成会副会長 木住野栄さん(79)
近代詩文書ひとすじに
高校の授業で書道を習った佐久間玉渓氏に卒業後も師事し、書の世界に。師の所属していた誠墨会(現・誠心社)ではその後、「現代書」を提唱していたトップの國井誠海氏が、その一分野である近代詩文書の指導を本格的に始める。
以来今日まで、その魅力にとりつかれ、約50年間の書作は、ほとんどが近代詩文書となった。
素材が現代文であり、漢字と仮名の交じった近代詩文書は、伝統書にはない「誰にでも読めて感動を与える書」であることにひきつけられた。
「気に入った作品はなかなか書けない」としながらも書作では、「言葉と、その意味するものの立体的な表現を目指し、文字と余白の『凝縮と広がり』が大切」と話す。
青成会同門の大久恵華(おおひさ・けいか)さん、早坂喜伊(きい)さんとの三人展が第7回青成会書展と併せて、東京・銀座の大黒屋ギャラリーで、6月24日から29日まで開催される。
「これは集大成ではありません。倒れるまで書作を続けるつもり」と、力強く語った。(松本篤幸)
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