2014年8月22日
[68]常務理事・天真書道会副理事長・蕉邦会代表 人見恵風(けいふう)さん(68)
開講から添削指導35年
日曜の午前中だけ子供を集めて書を教えていた深澤青蓼(せいりょう)氏に8歳の頃から師事。熱心な指導と人間性にひかれ、後に師が発起人に名を連ねた天真書道会、主宰する勉強会を組織化した蕉邦(しょうほう)会の設立にも参加した。
師は、あえて手本を与えず、細やかな添削により生徒の個性と創造性を引き出す指導方針だった。そのため、若い頃の作品は「見られたものじゃない」ものばかりだったと笑うが、それを許してくれた寛大さに感謝し、現在につながったと振り返る。
地元の東京都練馬区では、60歳以上の区民を対象とした「寿(ことぶき)大学」の添削講座の講師を昭和54年の開講以来、35年間続けている。当初は30人くらいの受講者だったが、数年で700人を超える人気講座となり、うれしい悲鳴となった。
現在も約500人の受講者を書家3人で添削し、ほかにも自身の書作や所属する団体の仕事など、多忙な毎日を送る。(松本篤幸)
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