2011年6月24日
産経国際書会専管理事 須藤松閑(しょうかん)氏(78)
「字句と表現の関連性」追究
「良い師と出会い、四十余年にわたり、指導を受けられたことが、このうえない喜びです」
書家になろうと決意したのは、山形二中(現山形南高)時代。教鞭(きょうべん)を執っていた國井誠海(せいかい)氏の書と教えに魅せられたからだ。
現代書の草分けの一人として中央書界で活動するため、東京に拠点を移した誠海氏を追って上京。誠海氏のもとに通いながら、中央大学法学部を卒業し、さらに大東文化大学で書道教師の資格を取得した。
以来、定年まで都内の高校で教壇に立つなど、書道一直線の人生。「書く字句が変われば表現も変わるはず。字句の〝心の表情〟を描きたい」と語り、一貫して「字句と表現の関連性」を追究しつづけている。
その傍ら、誠海氏らが創設した東洋書人連合に参加。「書道文化で国際交流を」という理念に共鳴し、事務局長を経て副理事長となった現在に至るまで、海外展を仕切ってきた。今年は10月にチェコで30回目の海外展を開く予定だ。
国内では、代表を務める「青成会」の現代書展が7月6~10日に東京・銀座の銀座アートスペースで開催と、多忙な日々が続く。(原誠)
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