産経国際書会

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旧字体を見るとよくわかる…「浅」

 物事ものごとひろあさることはとても大切たいせつです。そこからとく興味きょうみのあるものを見つけ、深掘ふかぼりし、専門せんもんを見つけていくきっかけにもなるのです。今回こんかいは「浅」について「深掘り」していきましょう。

 「浅」は旧字体きゅうじたいでは「淺」とき、ひだり金文きんぶんのように、漢字かんじつくり部分ぶぶんは、「ほこ」を2つかさねたものになります。「戈」は『ほこ、小さいもの、すくないもの』をあらわし、それが2つ重なり「せん」となると、「うすいものを重ねる、けずってちいさくする。少なくする」などの意味いみふくみます。そこにみずを表す「さんずい)」がくことで「水が少ない」から「浅い」という意味になったとされています。このように、旧字体を分解ぶんかいしていくと、漢字の意味がよくわかりますね。

(産経国際書会評議員、鈴木暁昇)