門をかんぬきでとじる…「関」
2020.2.2

受験シーズン真っ盛り。難関校を受験する方もいらっしゃるでしょう。本日はその「難関」などに使われる「関」の字を取り上げます。
「関」の旧字体は「關」になります。「關」は「門」と「
」を組み合わせた漢字です。「門」は、左右両開きの戸のこと。一方「
」は門の戸を閉めるための「鍵の役割を果たす横木」で、横木で門にかんぬきをかけ、「門を閉じる」となったのです。
建物の出入り口を「玄関」と言いますね。また門に鍵がかかる建造物から転じて、交通上の要所となる「関所」の意味でも使われます。
難関校に使われる「難関」は、簡単には通り抜けられないところを意味しています。「関」は、旧字体から成り立ちをひも解くと、イメージがしやすくなりますね。
(産経国際書会評議員、鈴木暁昇)
