産経国際書会

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鼻が長いあの動物と縁が深い?「為」

 動物園で人気のぞう童謡どうよう「ぞうさん」(まど・みちお作詞、團伊だんい玖磨くま作曲)の「ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね…」の歌詞を思い出します。今回はそんな象にもまつわる漢字「」についてみていきます。

 「為」の金文の書を見てみましょう。左上(へん)は「手」の形、右(つくり)は「ぞう」の形を示しており、この字は「象をいならすさま」を表現ひょうげんしているとされております。古代では宮殿きゅうでんつくさいに、象を使って作業する場合もあり、「土木工事などをする」といった意味に転じました。さらにそこから「実施じっしする」を意味する「為」という漢字が成立したとされております。

このように象と人々は昔から結びつきが強かったようですね。こうした背景はいけいを知ると、動物園でも一層いっそう親しみをめて象さんを見るようになるかもしれませんね。

(産経国際書会理事 鈴木暁昇)