産経国際書会

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キラキラ輝く縁起のよい漢字「光」

 天気がよい日、夜空を見上げると星の「光」がキラキラと美しくかがやいて見えますね。今回はこの「光」についてみていきます。

 漢字を分かいすると、火+儿(人)=光となります。人が火を持ち、その光でらしている様子を表しているとされています。また頭上に火をせた姿すがたともいわれています。こうして字を分解してみると、なんとなく情景が浮かびますね。
 こうした様子から、火が放つものが「光」の意味となり、それが転じて「光」という文字は「輝く」「景色」などの意味が生まれました。

 ほかにも、光は輝きさかえる様子を表す「栄光」のように「縁起えんぎの良い、明るい漢字」として使用され、広く名前にも使用されています。

 なお、古代中国では、火は神せいなものだったため、火を守って神に仕える人がいたとされ、火は貴重きちょうなものだったようです。

 夜空を見上げるとき、ほのかに見える星の光から、その意味を思い出してくださいね。

(産経国際書会理事 鈴木暁昇)