産経国際書会

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「茶」飲んでリラックス?

 5月は新茶の季節きせつ。立春から八十八日目のことを八十八夜といい、この日をぎると新茶が出回ってきます。はつ物のお茶を飲むと1年間無病息災そくさいに過ごせるという言い伝えもあります。

 「茶」は植物を表す「艸(くさ)」と「余(ヨ)」という字が合わさってできた字で、中国のとう時代あたりに「荼(ト)」の横画が1本省略しょうりゃくされて現在げんざいの「茶」になりました。お茶が飲まれるようになってから作られた字と考えられます。成り立ちは諸説しょせつあって、「余」は「ゆとり」と関係かんけいが深い字なので、お茶を飲むことによって心をゆったりとさせるからという説や「余」と「苦」が元は同じおんであるものが変化した、とも言われています。

 お茶の苦味のもとはタンニンです。このタンニンにはカテキンがふくまれています。カテキンは抗菌こうきん作用などがあることが知られています。そろそろお茶にしますか?

(産経国際書会常務理事 町山一祥)