産経国際書会

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均整がとれ、美しい「佳」

 今回は美しい漢字「佳」についてお話しをします。書道コンクールで見かけた「佳作かさく」の「佳」。読み方は分かるけど、実際にはどういった意味で使われているのかな?

 「佳」は美しい・優れているなどの意味を持つ漢字です。この意味の由来は諸説ありますが、「圭」は縦横の線を規則的に重ねた字であることから、「整っている様子」を表し、これに「人」を組み合わせて、「整っている人・美しい人」を意味するようになったとされています。

 「佳」の文字成り立ちは、「亻」と「圭」との会意による、会意けん形声文字です。「横から見た人の象形しょうけい」と「縦横を重ねて均整きんせいが取れている」意味から、「身心ともに均整がとれていて美しい人」を意味します。

 読みは、音読みでは「カ・カイ」。訓読みでは「よ(い)」です。部首は「亻」(にんべん)となります。語例としては、佳境、佳作、佳日、佳人―などです。姿かたちだけでなく、中身も佳人であってほしいものであります。