産経国際書会

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家の中に広がる火の光「広」

 最近のスマートフォンのカメラは広角こうかく機能も付いているなど、利便りべん性が高まっていますね。今回は広角の『広』について見ていきます。『広』の旧字体は『廣』になります。『廣』を分解すると、『广・まだれ』+『黄』となります。『广』は家や屋根を表します。一方、『黄』は、もともとは、『火矢≒火を仕掛けてる矢を描いたもの』で、その火の光から『炎の黄色、広がる火の光』を表した文字とされております。これらを組み合わせることで、『家の中に広がる火の光』から転じて『広い』という意味になったとされます。コロナが収束したら、日本の名所に出向いて美しい光景を、広角機能も使いながら撮影したいものです。

(産経国際書会理事 鈴木暁昇)