産経国際書会

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元はしかえしすることをあらわす「報」

 悪い事をすればばちがあたり、良い事をすれば果報かほうが来るよね。どちらも「むくい」と言うよ。そこで今日は「報」だよ。右側の「」はひざまずく人(卩)を手「又」で押さえ付ける形だよ。前回の「服」と同じだね。金文見るとそれがよくわかるね。左側の「幸」は罪人にかける手かせ(手錠・・・罰として手を縛る道具)の形だよ。だから「報」は手かせをつけた人を押さえ付け、犯した罪に罰を与えることを表してるんだ。簡単に言うと、報復ほうふく(しかえしをする)の意味。だから「報」は良いことに対する(おかえし・恩返し)の意味にも使われ、(報恩ほうおん報酬ほうしゅう)が働きに対して払われるお金やモノを指すよ。更に今では、命令に応えることから報告、通報、警報などの(しらせる)意味にも使うんだ。今は、スマホが主流になり、急用でも電報はしなくなったね。個人情報も漏らすと通報されちゃうぞ!

(産経国際書会副理事長 勝田晃拓)