産経国際書会

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「葉」は3枚の葉っぱから

 桃の節句も過ぎて、日差しがまぶしい季節になりました。散歩の途中、枯れ葉の下から小さな若葉が顔を出しているのを見つけました。今日は「葉」という字の成り立ちを見ていきましょう。

 「葉」という字は「艹」と「枼」からできています。「艹」は「艸」からできた字です。一方、「枼」は木の枝の先に3枚の葉っぱが、揺れているさまを描いた象形文字です。くさかんむりと合わさって「葉っぱ」の意味で使われるようになりました。

 この「枼」がついた字を調べてみると「蝶」、「鰈」、「牒」などがあります。すべて「チョウ」と読みますが、どの字もヒラヒラして薄い形容から発展したものです。

 (産経国際書会常務理事 町山一祥)