産経国際書会

　今回は「助」についてお話をします。「助」は土を積み重ねた形の「且しょ」と、「力」からできていることから、土を積む作業に力を加えることにより、「たすける」となりました。

　現在では「助長じょちょう」とは、成長発展に力を添える意味として使われていますが、古代中国では、その逆で成長を害する意味として使われていました。中国春秋しゅんじゅう時代に宋そうの農夫が畑の苗なえの成長を早めようと苗を引っ張ったため、苗が枯かれてしまったことに由来ゆらいしています。

　お互いに助け合い、心豊かに感謝の日々を送りましょう。

（産経国際書会理事長代行　髙橋照弘）