産経国際書会

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行く道の安全を祈る呪いの「述」、四つ角で行った呪いのわざが「術」

 古代の人は遠方へ行くとき、戦で占いやまじないを使い道を進んだ。今日べるのは、「述」「術」で両方とも「じゅつ」があるよ。これは特別な霊力を持つけものの形(金文)。どんな姿だったのかな?

 まずは「述」。「ちゃく(辶)」は道路を行く意味があり、獣を道において進軍を占い、その結果に従ったので、「述」は「したがう」に、更に従うことから「前の通りに言う」の意味で「口述・記述・供述・陳述」などと使う。

 次に「術」。両側の「行」は街の十字路を表し、「朮」が呪いに使った獣だから、道路の四つ角で行った呪術(まじない)を表すよ。だから呪い「わざ」の意味で「技術」 、のちに「やりかた・しごと」の意味で 「芸術・手術・処世術」とも使われてるよ。

(産経国際書会副理事長 勝田晃拓)