産経国際書会

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「声」は石版を吊(つ)るした楽器を打ち鳴らし、音が耳に届くことを示す文字

 生まれたばかりの赤ちゃんの産声うぶごえ、泣きながら話すときの涙声なみだごえ、スポーツの声援せいえんなど、今回は「こえ」について考えます

 小学校2年生で教わる「声」の旧字は「聲」で「けい」と「みみ」からなり、石板を吊るした楽器「声()」を、人が手に木「ほこ)」を持ってたたいて、音が「耳()」に達するということを示しています。

 音は「神のおとずれ」の意味に近く、口から発するものを「声」、物によるものを「音」と使われるようになりました。声はさらに「人の声」の意味から、「うわさ」の意味にも使われるようになりました。

(産経国際書会常務理事 眞田朱燕)