産経国際書会

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「臣」は目に関した文字

 世界の国々では、総理大臣をはじめ、いろいろな大臣がその国の役目を果たしています。そこで今回は「しん・じん」について考えます。

 古代文字を見ると、「臣()」は縦に長く、上の方を見ている目の形をして、大きな瞳を表しています。文字の向きを横にすると「目()」になることから、「臣」は目に関した文字であることがわかります。

 「臣」はもともと、神に目をささげた人であったと言われることから、「神につかえる」の意味になり、のちに「君主につかえる」「けらい」の意味となりました。やがてつかえる者すべてを指し、「つかえる」の意味になりました。

 臣下しんか(けらい)、臣節しんせつ(臣下としての道)、臣服しんぷく(臣下として仕える)など、「臣」を使った言葉はたくさんあります。みなさんも調べてみてください。

(産経国際書会常務理事 眞田朱燕)