産経国際書会

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祭りごとは長男に任せろ? 「祝」

 結婚式などではお祝いのため祝儀しゅうぎぶくろ沢山たくさんのおめでたい言葉がかかせません。今回は「祝儀袋」や「お祝い」などに使われる「祝」について見ていきます。

 漢字を分解すると、「示」+「兄」となります。「示」は、神を祭るときに使う机である「祭卓」を表します。一方「兄」は、神への祈り文である祝詞のりとを入れる「器を頭に載せている人」を表します。家の祭りごとを担当する者は、兄弟の中では長男であったとされています(ちなみに、末娘はとつがずに家に残って家の祭祀さいしを守るというような風習があったようです)。これらを組み合わせて「神を祭っている人」を表した漢字で、のちに「いわう」の意味にも使われたとされております。

 このような背景を踏まえて、展覧会などで入選・入賞した方には沢山のお祝いの言葉をかけたいものですね!

(産経国際書会専管理事 鈴木暁昇)