産経国際書会

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糸束の捻って搾る形の「率」

 天気予報で明日の雨の確って聞くよね。今回は「率」を見るよ。

 元の字は糸束を上下の横木に通し、これをねじって水をしぼってるよ。前回の「素」にも糸束があったね。ギュッと搾るのでしずくが左右に垂れ落ちるのがよく分かるね(金文)。今の字形は上下が搾る横木()で、中が糸(よう)、幺の左右が滴だね。

 「そつ」の読みでは力を込めて「ひきいる」意味で引率いんそつ統率とうそつ率先そっせんと使う。水を搾り尽くすので、「ことごとく、みな、おおむね」の意味で大率たいそつなどとも用いるよ。

 また、「りつ」は割合の場合の読み方で比率ひりつ円周率えんんしゅうりつ能率のうりつ効率こうりつと使うよ。

 この説明どう? 直な感想聞かせてよ!

 (産経国際書会副理事長 勝田晃拓)