産経国際書会

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「穀」は脱穀そのものを表現

 五穀ごこく豊穣ほうじょうという言葉があります。五穀ごこくとは、稲・麦・粟・豆・きびひえなど人間の主食になる作物を総称します。今回は「穀」を見ていきましょう。

 「」の旧字は「」で、「」と「」と「しゅ 」とから成り、「」は穀物の実のある部分。「」は実をつけた穀物こくもつが頭を垂れた姿。「」は手に木の棒を持って「穀」とは、脱穀だっこくを表した文字です。

 おいしい新米の季節、あの小さな一粒一粒は、このように人々が手をかけ、恵みをいただいてきましたが、今では刈り取りから脱穀まで、機械が一気に成し遂げてくれる時代となりました。

(産経国際書会常務理事 眞田朱燕)