産経国際書会

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鬼を正面から見た形!?

 議論などで先生や先輩と「異なる意見」を発言することは勇気が要りますね。今回は「異」についてみていきます。

 「異」を分解すると「田+共」となります。「田」の部分が「鬼の頭」を表し、「共」の部分が「両手を挙げた状態」で、恐ろしい姿をしている鬼を正面から見た様子です。

 このように「大きく異様な姿」から転じて「ことなる、すぐれる」の意味となりました。

 また、「鬼の形をしたものがつえを持っている姿」を表した「畏」は、鬼を横から見た姿とされ、「おそれる、つつしむ」の意味になります。

 礼儀をわきまえ畏れつつも、異なる意見も発言していきたいものです。

(産経国際書会専管理事 鈴木曉昇)