産経国際書会

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花を摘む姿から礼拝の意に「拝」

 「拝啓 猛暑が続きますが、お変わりありませんか…」などと、手紙を書く際に使う頭語の「拝啓」。今回は「拝」がテーマです。

 「拝」は小学6年で習う漢字で、旧字体は「拜」です。構成は横画が多く、つくりの4画目は上の3画より長くします。

 金文で「拝」の元となる字は「」で、手()と)から成り、花や茎を抜く形を表しています。

 また、腰を低めて花を摘む姿が拝礼に似ているため、「拝む」「敬う」「おじぎする」の意味になりました。

 「拝見」「拝殿」「拝聴」「礼拝」「参拝」など、「拝」は言葉の上や下に付けることで、相手に謙譲の心を示すことができるのです。

(産経国際書会常務理事 眞田朱燕)