産経国際書会

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昔から車庫はあった「庫」

 最近話題の備蓄米は、非常時に備えて、低温倉庫で大切に保管されています。そこで今回は、倉庫の「庫」という字を取り上げてみました。

 現在では、「庫」は品物を入れておくくらという意味で使っていますが、なぜ「車」という字がつくのでしょうか。

 この字の「まだれ」は建物の屋根を表し、「車」は戦争で使われる戦車を指します。つまり、「庫」は、戦車を保管しておく建物を意味し、やがて兵器や兵糧を保管しておく建物の意味で使われるようになりました。

 関西にある「兵庫県」は、「兵庫つわものぐら」という兵器を収めておくための倉があったため、この名があるといわれています。

(産経国際書会副理事長 町山一祥)

書・町山一祥