産経国際書会

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長髪の長老を殴って要求実現の行為の「徴」

 真ん中の「ちょう“」の「王」の字形は王様のことではなく、「てい」の下にあるのと同じ「てい”」。つま先で立つ人を横から見た形で、人がまっすぐ立つという意味です。上の「山」は「微」の髪飾りを示した「山」とは違って長髪のことで、「」は敵の長髪の長老を指します。「てき」は自分の土地から敵の土地への通路と考えられていたので、そこで長老を捕らえて「ぼく」(手に持つ枝)で殴って呪力を刺激し、殴る側の要求の実現を求める行為の意味となります。

 その効き目が現れることを「徴」といい、徴候などの意味になりました。また、求める行為の意味から、徴発、徴兵などとも使われます。漢字は奥が深いですね!

◇おことわり 「漢字と仲良く!」は今回で終了します。

(産経国際書会副理事長 勝田晃拓)

書・勝田晃拓