産経国際書会

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木をよく観察することから生まれた「相」

 おおきくしげったると、ちからつよ生命力せいめいりょくかんじます。ふとみきおもわずのひらをてて、「エネルギーをさずかりますように…」とねがったことはありませんか?

 木には、に見えないなにか大きな力がある、と思うのは古代こだいひと現代げんだいの人もおなじです。左上ひだりうえ甲骨こうこつ文字もじを見てください。生い茂る木()の様子ようすを目()で観察かんさつすることをあらわ し、「そう」となりました。「相」は、木を目で「見る」ことだったのです。

 「見る」という行為こういから、「手相てそう」「人相にんそう」という言葉ことばまれ、見るために人がかいっている様子から、「相手あいて」「相談そうだん」などのも生まれました。が合う人とは、「相性あいしょう」が良い、とも言いますね。
 きな友達ともだち同士どうしでおたがいをじっくり観察すると、お互いのどこが好きなのかが、見えてきますよ。

(書:産経国際書会常務理事 眞田朱燕)