産経国際書会

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位牌をじっと見る…「親」と子

 来週らいしゅう18にちちちははの日や、父の日にはとくおや感謝かんしゃする気持きもちがつよくなるよね。今回こんかいの「親」のも、ぜん回とりあげた「新」とおなじように「辛」という字が関係かんけいしているよ。

 ひだり金文きんぶんると、「親」は、「しん」「」「けん」のわせ。左がわは、前回にまなんだ「」だね。刃物はもの「辛」をげてたったもりの木をえらんで、あたらしく作った位牌いはいことだったよね。みぎ側の「見」はしたに、ひとよこから見たかたちの「」をけたもの。位牌をおが姿すがたあらわすんだ。見ることにおも意味いみめているのがわかるね。

 位牌は、父母ふぼのものがおおいから、「おや、父母」の意味になり、拝む人はしたしい間柄あいだがら(兄弟きょうだい)だったから、「みうち、したしい」こともすようになった。字から親子おやこきずな大切たいせつさがつたわってるね。

(書:産経国際書会副理事長 勝田晃拓)