産経国際書会

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鳥占いで決めた…「進」

 「出発進行しゅっぱつしんこう!」 電車でんしゃのホームでよくみみにしますね。そこで、今回こんかいは「進」をげます。

 「進」は、「とり」(とり・)と「ちゃく」(辶・く、あるく、)とからっています。

 古代中国こだいちゅうごくでは、とりかみかんがええをつたえる使者ししゃで、鳥のかたちをしたれいであると考えられていたため、「鳥うらない」による吉凶きっきょう判断はんだんがされました。鳥占いをおこなうのは軍事関係ぐんじかんけいおおく、神のおげの結果けっかで軍の進退しんたいめていました。鷹狩たかがりで神意しんいをうかがうこともあったようです。

 「隹」は、「おおとり」のような神聖しんせいな鳥と区別くべつし、「きゅう」のふる「舊」にふくまれるため、「ふるとり」とび、長短ちょうたんには関係はないといいます。

 すいゆいかんかんしゅう…と、鳥占いにかかわる文字もじは多くありますので、夏休なつやすみの勉強べんきょう意味いみ調しらべてみてくださいね。

(産経国際書会常務理事、眞田朱燕)