産経国際書会

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鼓を打って神様を楽しませる…「喜」

 夏真なつまさかり。各地かくちで夏祭りが盛んにおこなわれています。夏祭りは、神社じんじゃなどで神様かみさま奉納ほうのうすることからはじまったものがおおいとわれています。

 左上ひだりうえ甲骨文字こうこつもじてください。からなり、打楽器だがっき象形しょうけい祝詞のりとれるうつわかたちで、神様に祝詞をささげ、つづみってたのしませるという意味いみになります。つまり、御神楽おかぐらのことで、当初とうしょは、ひとがはしゃいでよろこんだり、わらったりするということではなかったのです。

 いまでは人のこころの意味がおもになり、喜劇きげき歓喜かんき喜怒哀楽きどあいらくなどと使つかいます。

(産経国際書会常務理事、山本晴城)