筆をまっすくに立てる…「建」
2019.2.3

「建」は「たてる」の意味を持ちます。新しく国をたてる(建国)、家などが建つ(建築)、申し上げる(建白)などが例に挙げられます。
2020年は、東京オリンピック・パラリンピックの開催年で、現在各地で競技場、選手村、宿泊施設が建設中です。
「建」は、左の篆書のように、「聿」と「廴」とからできていて、「聿」は筆のこと。「廴」は、「延」と同じで、のびることで筆をまっすぐに立て伸びやかに進めることから、「たてる」となりました。「亻」を付けた「健」は「強い」の意味があり、「康」は「すこやか」です。寒い季節、「健康」には皆十分に注意しましょうね。
(産経国際書会副理事長、髙橋照弘)
