産経国際書会

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筆をまっすくに立てる…「建」

 「けん」は「たてる」の意味いみちます。あたらしくくにをたてる(建国けんこく)、いえなどがつ(建築けんちく)、もうげる(建白けんぱく)などがれいげられます。

 2020ねんは、東京とうきょうオリンピック・パラリンピックの開催かいさい年で、現在げんざい各地かくち競技場きょうぎじょう選手村せんしゅむら宿泊施設しゅくはくしせつ建設中けんせつちゅうです。

 「建」は、ひだり篆書てんしょのように、「いつ」と「いん」とからできていて、「聿」はふでのこと。「廴」は、「えん」と同じで、のびることで筆をまっすぐにびやかにすすめることから、「たてる」となりました。「にんべん」を付けた「けん」は「つよい」の意味があり、「こう」は「すこやか」です。さむ季節きせつ、「健康」には皆十分みなじゅうぶん注意ちゅういしましょうね。

(産経国際書会副理事長、髙橋照弘)