産経国際書会

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3本のかんざしを着けた美しい女性…「参」

 すぎ花粉かふんかゆいし、かみぎてはなかたちわっちゃう…こりゃあ、まいった。この3つの「太字ふとじ」に共通きょうつうするものはなあーに? そう! 3つとも「」があるよね。

 この「彡」(さん)は、キラキラうつくしい模様もよう意味いみで、今日きょうは「参」をあつかうよ。

 ひだり金文きんぶんでは、3ほんかんざし「厽」(るい)でかみまとめている女性じょせい姿すがたに、それが美しい、という「彡」をくわえた形だよ。3本の簪から「みっつ」、それが纏まって「あつまる」の意味になり、「参加さんか」「参詣さんけい」などと使つかうよね。きゅう字では「參」とき、のちに簡単かんたんな「参」になった。簪のながさがマチマチだから、「ふぞろい」の意味もあるよ。 と言うことは、「」はたかびる美しい、の意味だよね!「物知ものし博士はかせ」、ここに参上さんじょう! 君も参考さんこうにしてね。

(産経国際書会副理事長、勝田晃拓)