産経国際書会

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もとは蛇のマムシのこと…「虫」

 太陽たいようしずむとつきのぼります。あきよるともなると、くさむらからいろいろな音色ねいろこえていきます。今日きょうは「むし」という漢字かんじげます。

 現在げんざいでは、「虫」は昆虫こんちゅう総称そうしょうですが、むかしは「虫」はへびで、マムシのことをいました。うえ甲骨文字こうこつもじてください。三角形さんかくけいおおきなあたまいて、クネクネとうご様子ようすが見えます。「虫」のほかに「」「」「」の字は、蛇の意味いみっています。「地」は大地だいちからうねってとおくまでつづいている姿すがたのことです。

 蛇の意味だった「虫」が、いつしか昆虫をすようになって、蛇より小さい虫を指す「」ができ、さらに小さな虫を「ちゅう」と呼び、区別くべつしていました。