産経国際書会

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門をかんぬきでとじる…「関」

 受験じゅけんシーズンさかり。難関校なんかんこうを受験するかたもいらっしゃるでしょう。本日ほんじつはその「難関」などに使つかわれる「関」のげます。

 「関」のきゅうたいは「關」になります。「關」は「もん」と「」をわせたかん字です。「門」は、左右さゆう両開りょうびらきののこと。一方いっぽう」は門の戸をめるための「かぎ役割やくわりたす横木よこぎ」で、横木で門にかんぬきをかけ、「門を閉じる」となったのです。

 建物たてもの出入でいくちを「げん関」といますね。また門に鍵がかかる建造物けんぞうぶつからてんじて、交通上こうつうじょう要所ようしょとなる「せき所」の意味いみでも使われます。

 難関校に使われる「難関」は、簡単かんたんにはとおけられないところを意味しています。「関」は、旧字体からちをひもくと、イメージがしやすくなりますね。

(産経国際書会評議員、鈴木暁昇)