産経国際書会

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岩の中から湧き出す 「泉」

 今回は小学校6年で勉強する漢字「いずみ」のお話をします。

 「泉」の文字の成り立ちは、岩の穴から湧き出す「いずみ」の象形から、それを意味する「泉」という漢字ができました。

 読みは、音読みでは「セン」。訓読みだと、「いずみ」。部首は「水」となります。

 「泉」の意味は、地中から水がき出る場所。また、その水である湧泉、湧き水を指します。そこから、物事が出てくるところ、という意味でみなもとと同じ使い方もします。

 語句例としては、死後の世界を表す泉下せんかや同じ意味の黄泉よみの一方、お湯に漬かれば天国気分になる温泉…など。  「泉」の漢字のイメージは清らかでさわやかなものがあり、湧き出し続ける「泉」からは生命を育む源といった、神秘的な印象も受けますね。

一方で、私の年代だと、「指圧のこころは母心 押せば命の泉湧く…」なんていうフレーズが思い浮かび、「ハッハッハッ」と大笑いしたくなります。

(産経国際書会常務理事、山本晴城)