産経国際書会

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秋…そうだ、京都へ行こう! 「京」

 おなじみのキャッチフレーズが思いかぶ、「京」についてお話させていただきます。

 読みは、音読みでは「キョウ(キャウ)」「ケイ」。くん読みはないのですが、常用じょうよう漢字表外では、「みやこ」の読み方もあります。部首は「なべぶた」。

 「京」の意味は「帝都ていと」。つまり「皇居こうきょのあるみやこ」です。この由来は漢字の形をよく見ると理解できます。

 漢字の上部「亠」と「口」は屋根のある建物を表し、下部の「小」は小高い山、あるいは城門を指し、組み合わせて「小高い丘にある建物」「城門にある物見やぐら」を表しています。

 「京」は象形しょうけい文字という種類の文字です。象形文字は、目に見えるものの形をかたどったり、えがかれた絵をもとに作られた漢字。表語文字の一種で、古代エジプト文字を指すこともあります。

 まず思い浮かぶのは、京都。それにちなむ京人形や京風。東の都である東京、関連して地方から東京に行くことを上京といいますね。また、清代しんだいの北京で始まった中国の古典げきを京劇といいます。

 Go Toトラベルキャンペーンで、京都や東京へのおとくな旅行で秋を満喫まんきつしたいですね。

(産経国際書会常務理事、山本晴城)