産経国際書会

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「神様の心」と文字は密接に関係? 「意」

 いよいよ11月が始まりました。野山には美しい紅葉こうようが深まるなど、「秋意しゅうい」が感じられる季節きせつとなりました。今回は秋意の「意」について見ていきましょう。

 「意」は「音」と「心」で構成こうせいされています。「音」はもともと「言」に「一」を組み合わせて作られた漢字とされています。「神様の祈り(言)」に対して「神が反応はんのう(一)」するときは、「静かな真夜中に、人知れず祝禱しゅくとううつわひそかな音を立てる」とされていたことが、「音」の成り立ちと言われています。

 この「音」に「心」を組み合わせることで「神の心を推測すいそくする」といった意味となりました。

 神の心を推測するなんて、「意」の由来はなんとも神秘しんぴてきですね。四季しきかな日本の美しい秋意、心ゆくまで感じたいものです。

(産経国際書会理事、鈴木暁昇)