産経国際書会

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重要、貴重品、慎重…いろいろ使われるその成り立ち 「重」

 日ごとに寒さがころとなり、おいしいものを食べて「体重」も増えた方もいらっしゃるでしょう。今回は「体重」の「重」について見ていきます。

 漢字を分解ぶんかいすると、「人(≒人間)+東(≒ふくろ)+土」となります。地面の上で人が袋を持って重さを感じている様子を表らしているとされており、そこから「重さ」や「重い」という意味が生まれました。また、「重」には、「重さ」から転じて、あつみのあるどっしりとした性格を表す「重厚じゅうこう」、つつましく重みのあるやり方・性格という意味の「慎重」、同じ物事が重なることの「重複じゅうふく」など様々な用途ようとで使用されます。なお、記載きさいの通り「東」は「袋」を表し、穀物こくもつを入れてそのりょうを測るものですが、その袋に「穀物を入れる注ぎ口」を加えた文字は「量」となります。何となくイメージがきますね。

 おいしいものを食べ過ぎて体重が増えたなら、寒さに負けず、体を動かし健康的けんこうてきに体重を調整しましょう。

(産経国際書会理事、鈴木暁昇)