産経国際書会

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水が凍って「氷」になる

 朝夕はまだまだ寒さを感じますが、日中はだいぶ春らしくなりました。池に張った氷もそろそろけるころです。そこで今日は「氷」お話をしましょう。

「氷」という字は「ヽ」と「水」からできています。この2画目の点は、水が凝結ぎょうけつしてできた形の象形文字で、氷の粒を表しています。中国・春秋時代(紀元前8~5世紀)の金文という古い書体では右側にありました。この字が元になって長い間、「冰」と書かれていましたが、楷書の完成期である中国・唐時代あたりに2つあった点が省略され、「氷」となりました。

 「氷」を書くときの筆順はご存じですか? 最後に「ヽ」を書かないようにしましょう。

(産経国際書会常務理事 町山一祥)