産経国際書会

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「飾」の成り立ちには2つの説がある?

 今回は「粉飾ふんしょく」や「装飾そうしょく」などに使われる「飾」しょく・かざ(る)についてみていきます。

 「飾」の成り立ちには大きく2つの説があるとされています。「飾」を分解すると「食+人+巾」となります。「食+人」は「人の前に食器がある様子」で、「食べ物」や「食べる」といった意味となります。一説では、その食事の際に、体の前に付けている巾(ふきん)を食器にあてて汚れをふきぬぐうことを「飾」といい、「ぬぐう、きよめる」の意味となりました。

 また一説では、「人が巾(布)やはけで、壁の下地したじの部分をぬりつぶしていくようにかざりつぶしていく様子」から、「かざる」という意味が生じたとされています。

 皆さんはどちらの説が興味深いですか?

(産経国際書会専管理事 鈴木暁昇)