産経国際書会

　「駐」を分解すると、２つのパーツからできていることが分かります。

　①馬うま…文字通り馬を表しています。

　②主しゅ…もともと「主」という字が、「柱」のように「一定の所に立つ」「止まる」という意味を持っていました。

　この２つのパーツを組み合わせると、馬を止める様子が目に浮かんできます。そこから旅の様子や、宿場町での休憩といった情景も想起できます。

　やがて「駐」の字は、「とどまる」「滞在する」といった意味に発展しました。

（産経国際書会専管理事　鈴木曉昇）

書・鈴木曉昇