ごあいさつ
産経国際書展は今年で31回目を迎えます。産経国際書会は昭和59年に書芸術の国際交流を通じて世界各国との友好親善を深めあい、世界平和に寄与するとともに書技、創作活動の一層の向上、発展に期することを目的に設立されました。
清潔(Clean)、明朗(Clear)、創造(Creative)、品格(Character)の4Cを基本理念とする本会は、クリーンな審査を第1回展から行っております。今年の審査会は5月27日から4日間、東京都足立区のシアター1010ギャラリーで開催いたしました。初めての会場でしたが審査員、審査スタッフの方々のご協力により円滑な運営ができました。そして、いつものことですが、書の評価は流派を越え、「良いものは良い」の精神が貫かれて公正な審査が行われました。
また、リニューアルした東京都美術館で展覧会を開催するのは3回目となりました。今年は、ギャラリートークや揮毫会など産経国際書会の素晴らしさを外に向かって発信していくイベントを行います。そして、会員相互の研鑽と交流を目指した研修会を8月に開催します。これからも様々なイベントを企画、実行していく所存です。
書道人口の高齢化、減少など書道界をとりまく状況は30年前に比べ、大変厳しくなっています。しかし、産経国際書会はそれに負けることなく一歩ずつでも新しい試みに挑戦し、前進を続けて参ります。
本展の開催にあたりご協力賜りました皆様に深く感謝申し上げます。また、出品者各位のご健勝と益々のご健筆をお祈りいたします。
平成25年7月
第31回産経国際書展 ごあいさつ
産経国際書会理事長
伊藤 欣石
昨年の第30回記念産経国際書展の開催にあたりましては、審査会員、会員をはじめ関係各位の絶大なご支援を戴き成功裏に終了できましたこと、御礼を申し上げます。
また今年におかれましても、ご公務ご多端の折りにもかかわりませず、高円宮妃殿下の御来臨を賜り贈賞式・祝賀会が挙行できますこと、我々産経国際書会会員一同、衷心より敬意と感謝を申し上げる次第でございます。
そして、この度の御令嬢・典子女王殿下におかれましては御婚約が相ととのい、この上のない慶賀の念でいっぱいでございます。
我が書会歴史の30年を終えて、第31回展は新時代への突入です。心機一転、産経新聞社・産経国際書会が一丸となって、この書会の明るい未来を創造しようではありませんか。今回の産経国際書展の審査会では審査方法の一部の改善を行い実施されております。出品者の皆様方には、厳しい審査の難関を突破され、入選、入賞そして上位賞の栄誉に輝かれた皆様には心よりお祝い申し上げます。
本年も東京都美術館をスタートとして【地方展】は東北展[仙台-9月]・瀬戸内展[広島―10月]・中部展[名古屋―11月]・関西展[大阪―11月]そして例年通り明年、新春展[国立新美術館―1月]・2015ジュニア書道コンクール[東京都美術館―8月]と続きます。
産経国際書会は「4C」の高い創立理念[新会則の第3章に明記]を旗標に、奮闘しなければなりません。向後も書芸術の国際交流・世界平和への文化的貢献・世界各国との友好親善を念頭に邁進してまいりたいと存じます。会員の皆様そして関係各位の絶大なるご協力ご支援を切にお願い申し上げます。