第41回産経国際書展 ごあいさつ
産経国際書展は第41回展を迎えることとなりました。昭和59年から毎年1度、途切れることなく開催してきました。これもひとえに会員はじめご関係の皆様のおかげと感謝申し上げます。
昨年は40回展ということで多くの記念展示、記念行事が続き、華やかで浮き立つような1年でした。今年は、その活性化した流れを断ち切ることなく様々なイベントを展開する予定です。国際交流の一環として「モンゴル書道」を紹介。東京展では、日本で人気の呉昌碩の生誕180年にちなみ約30点の作品を特別展示いたします。また、揮毫会やギャラリートーク、さらに前衛書の解説教室などイベントも盛りだくさんで多くの人々に足を運んでいただき、「書」を楽しんでいただければと存じます。
今年は5801点の出品がありました。東京展の展示点数は2482点となり、巡回展は関西展(京都市京セラ美術館・9月)、東北展(せんだいメディアテーク・9月)、瀬戸内展(広島県立美術館・9月)、中部展(愛知県美術館ギャラリー・11月)の4カ所で行います。また、昨年に引き続き、一般の展示に加え、ジュニア展も充実した展示となっております。
産経国際書会の理念は、設立時の3C、「clean(清潔)、clear(明朗)、creative(創造)」に、「character(品格)」を加えた4Cです。原点に立ち戻りつつも一歩ずつ前へ進み、書技と創作活動の向上、書による国際交流、そしてその結果が、世界平和への貢献につながることを期待いたします。
最後になりましたが、本展の開催にあたりご協力賜りました皆様に深く感謝申し上げます。また、出品者各位のご健勝と益々のご健筆をお祈り申し上げます。
令和6年8月
産経国際書会理事長
髙橋 照弘
昨年、第40回記念産経国際書展の開催にあたりましては、会員の皆様をはじめ関係者各位の絶大なるご支援ご協力をいただき成功裏に終了することができました。ここに厚く御礼を申し上げます。
高円宮妃殿下におかれましてはご公務ご多端な折にもかかわりませず、第41回産経国際書展贈賞式・祝賀会にご来駕を賜りますこと会員一同身に余る光栄に存じ、敬意を表するとともに感謝を申し上げる次第であります。41回展は全国各地より情熱を注いだ大量の作品の応募があり大変活気に溢れる状況でありました。審査会には搬出入係、審査員、審査事務係の尽力によって進められ、作品の審査は書会が選定した審査員によって公正かつ厳正に行われました。その結果、入選、入賞等を決定いたしました。ご受賞の皆様、誠におめでとうございました。心よりお祝いを申し上げます。
産経国際書会は今年、創立40年目を迎えました。これから書会は40年の歴史を踏まえ、5年後、10年後の新たな目標をたて、大小様々な問題について優先順位をつけて、1つ1つ着実に解決し、さらに力強く、前進をさせていかなくてはなりません。それには会員の団結が大事であります。研修会への積極的参加や他社中展への訪問、全員相互の交流を深めていくことにより目標への道が拓き、達成できるものと信じています。手を携えて頑張って参りましょう。
東京都美術館をスタートとして、9月には関西展が京都市京セラ美術館で、東北展がせんだいメディアテークで、瀬戸内展が広島県立美術館と日程が詰まった中で行われます。11月には愛知県美術館ギャラリーで中部展が開催されます。本展同様に多くの方々にご来場ご高覧いただけることを願っております。