産経国際書会

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崖に手をかけてよじ登る形…「反」

 「はんそくをしたチームは、ばつゲームでからだったまま10分間ふんかん!」「これにはんたいひとはいますか?」…。

 今日きょうはそんな「」のげます。金文きんぶんでは、「かん」(がけ)と、「ゆう」()とをわせたかたちだよ。「又」は右手みぎての形で、きゅうがけに手をかけてよじのぼろうとする様子ようすあらわしているね。そこから、体が「そる」の意味いみ使つかわれ、ったものはかえってもともどるから、「もどる」「はねかえす」の意味にももちいるよ。

 むかしは、自然しぜんけわしいところは人があしれてはいけない神聖しんせい場所ばしょかんがえられていて、急な崖もそのひとつ。崖をよじ登るのは、聖なる場所に対して、さからうわけだから、「そむく」「さからう」の意味になるんだね。

 このせつはんろんはありますか?

(産経国際書会副理事長、勝田晃拓)