産経国際書会

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踏み台に両足をのせて上がる…「登」

 うららかな春はるの日ひに、山登やまのぼりなんて最高さいこうだね。そういえば、ジャックは天てんまで届とどくく豆まめの木きを登って行いったね。

 下したの楷書かいしょの「登」の字じを見みると、「癶」(はつがしら)は足ああしを左右さゆうに開ひらいて登る形かたちに見えるし、「豆」は植物しょくぶつのマメのことだから、ジャックのように足を使つかってよじ登るという意味いみなんだろうか?

 いいえ。「豆」を植物のマメの意味に使うようになったのは最近さいいきんになってからのことで、もともとは、食たべ物ものを載のせる脚あしの高たかい食器しょっきの形を表あらわしたんだ。上うえの金文きんぶんを見るとよくわかるね。同おなじように、「癶」は、両足を揃そろえて前まえに向むけた形で、「」→「」→癶と形を変かえたんだ。だから、踏ふみ台だいの上に、どっこいしょと上あがる(登る)意味になったんだよ。(足)のある字は多おおいから、頭にすぐ登録とうろくしておこう。そだね~

(産経国際書会副理事長、勝田晃拓)