産経国際書会

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真の力量や実力の意味もある…「底」

 「そこ」は、建物たてものの底をあらわした文字もじです。底の字を分解ぶんかいすると、「广げん」+「てい」ですね。「广」は「建物の屋根やねかたち」、「氐」は「小刀こがたなで底をけずってたいらにすること」を意味いみします。それらをわせて、「建物の設営せつえいのときにを平らにしてかためること」をしめすようになりました。

 こうした背景はいけいから、底には「安定あんてい」の意味がふくまれることがわかります。さらに、おくにあるしんちからを「底力そこぢから」、際限さいげんがわからないことを「底れない」など、「そのものがもつ真の力量りきりょう実力じつりょく」の意味も含んでいます。

 受験じゅけんシーズン。みなさんも大事だいじ場面ばめん底力発揮はっきしたいものですね。

(産経国際書会評議員、鈴木暁昇)