産経国際書会

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お供えのイネを持って神様にすすめる…「差」

 このあいだのボクシングの試合しあいは、挑戦者ちょうせんしゃたいけちゃったね。判定はんていべつはないから、実力じつりょくにかなりのらくがあったのかな…。

 本日ほんじつあつか漢字かんじは「差」。ひだり金文きんぶんをみると、いねなど穀物こくもつかたちの「禾」(か)と、「左」(左)をわせた形だよ。おそなえの稲をって、神様かみさまにすすめることが、「差」の元々もともと意味いみなんだ。穂のながさは不揃ふぞろいなので、手でささえると凸凹でこぼこした状態じょうたいになり、やがて「そろわない」「ちがい」の意味の「差」「差」と使つかうようになったんだ。また、「差す」とも使う。前回ぜんかいげた「さん」にも不揃いの意味があったよね。「参」と「差」を組み合わせて「微妙びみょうちがう」という意味の「参差」という言葉ことばができた。みがむずかしいけど、「しんし」だよ。これもぜひおぼえて、友達ともだちをつけちゃおう!

(産経国際書会副理事長、勝田晃拓)