産経国際書会

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まっすぐ正しい行い…「徳」

 知育ちいくたい育とともにきょう育の重要じゅうよう項目こうもくげられる「とく育」。「どう徳」の授業じゅぎょうもありますね。きょうはこの「徳」についてげます。

 ひだり篆文てんぶんると、へんがなく、「ちょく」と「こころ」()がわさってできているのがわかります。「徳」の本字ほんじは、じつはこの「とく」でした。「直せん」の「直」と「心」で、すなおでまっすぐな心をあらわしたのです。のちに「彳」(ぎょうにんべん)をくわえて、「まっすぐただしいおこない」を表すようになりました。「徳」とは、「立派りっぱ行為こうい」「い行い」で、その結果けっかにつけた品格ひんかくや、善 ぜん正義せいぎしたが人格的能力じんかくてきのうりょくすようになりました。

 「論語ろんご」の有名ゆうめい言葉ことばに「徳はならずかならりんあり」があります。徳のあるひとは孤りつしない、理解りかいしてたすけてくれる人があらわれる、という意味いみです。そんな友人ゆうじんてるよう、「徳をみ」(努力どりょくすること)ましょうね。

(産経国際書会常務理事、山本晴城)