産経国際書会

「産経国際書会」公式ホームページです。

ウソではない、「誠」のお話

 今回こんかいは、「まこと」というについて説明せつめいしましょう。

 「誠」は、いつわりのない、真心まごころあらわ形声せいけい文字もじです。「ごん」(言葉ことば)+「成」(す)=「誠」であり、ここに「物事ものごとを成す偽りのない言葉」の意味いみちます。まごころが、誠ということです。

 金文篆書きんぶんてんしょ)にられるように、「言」がかたち、「成」がみ方を表しますが「成」は武器ぶきの「ほこ」にかざりをつけてきよめること。その清められたこころかみちかいの言葉をいうような真心を表す意味があります。

 漢字かんじの部首「ごんべん」は言葉だけでなく実際じっさい行動こうどうすることを表します。真心をもってひとものたいすることを、「誠実せいじ」、正直しょうじきな真心を「誠意」または「誠しん」、忠実ちゅうじつで正直さをもって忠くすことを「忠誠」といいます。

(産経国際書会常務理事、山本晴城)