産経国際書会

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カメの甲羅に穴を開けて…「冊」

 さくという文字もじげます。ヘンをつけた「さく」のもともとの文字です。数本すうほん不揃ふぞろいのぼうがまっすぐにっています。これは亀甲きっこうよこからかたちです。楕円だえんは亀甲にあなをあけてひもとおたばねたことをしめしています。

 古代中国こだいちゅうごくでは政治せいじおこなうのに亀甲で吉凶きっきょううらない、文字をこくしていました。

 のちたけや木をはば1センチ、ながさ30センチほどに加工かこうし、文書ぶんしょ、書もつ手紙てがみとしてもちいられ、これもさくんでいました。それがてんじて、ほんを1さつ、2冊とかぞえる助数詞じょすうしとなりました。

(産経国際書会副理事長、高橋照弘)