産経国際書会

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「耳」が果たす重要な役割

目めで視みて、耳みみで聴きく。目と耳は人間にんげんの五感ごかん(視覚しかく、聴覚ちょうかく、触覚しょっかく、味覚みかく、嗅覚きゅうかく)のうちでもとくに重要じゅうようといわれます。そこで今回こんかいは「耳」という漢字の成なり立立たちと仲間なかまの漢字について考かんがえてみます。 
上の文字は「耳」の金文きんぶんです。人間の耳の形かたちを象かたどったことがよくわかるでしょう。古代こだい、耳は神かみの声こえを聴く、重要じゅうような器官きかんと考えられていました。

「耳」から生まれた漢字に「聖」(セイ、ひじり)があります。この漢字のもともとの意味いみは、神の声をよく聴くことができる人のことで、「聖人せいじん」とは高たかい学識がくしきや仁徳じんとくを備えた人のことを言いいます。オリンピックで点火てんかされる「聖火せいか」は、神に捧ささげる神聖しんせいな火、という意味です。

(書:産経国際書会常務理事 眞田朱燕)