2015年2月 8日
羊を正面から見てみると...
平成27年の干支(えと)である「羊」。
漢字はどのようにして成り立っているのでしょう。
写真上の文字は金文と呼ばれ、中国紀元前の時代に青銅器に刻れるなどした文字で、漢字の原形です。よく見てみると、羊を正面から見たときの角と上半身の形をしています。下の文字は金文が変化し、現在も使われている楷書と呼ばれる書体です。
金文が使われていたころ、中国の人たちにとって羊は食糧でもあり、大切な生き物でした。ですから羊には「めでたい」「豊か」という意味もあり、「祥」「善」「鮮」といった多くの漢字が「羊」から生まれました。みんな、羊の家族たちです。
(書:産経国際書会副理事長
日本書道専門学校校長 高橋照弘)
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