2015年3月22日
暖かな陽射しが育んだ「春」
春は別れのとき、そして出会いのとき。期待と不安が交差する季節でもあります。自然に目を向けると、野山の草木は新しい生命を輝かせています。
上の文字は「春」という漢字の金文で、自然が営む姿を象っています。「春」は、「艸」(くさ)+「屯」(チュン=草木の芽生え)+「日」(ひ=太陽)から成る形声文字(漢字の法則のひとつで、音と意味を組み合わせた文字)です。暖かな陽をいっぱいに浴びて若葉が顔をのぞかせようとしている様子を表したのが「春」という漢字です。
(書:産経国際書会副理事長
日本書道専門学校校長 高橋照弘)
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